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  2021年
   8月
 
 コロナウィルスデルタ株の蔓延は東京を含む首都圏に留まらず全国に広がり収束の目途が立たない。
 オリンピック、パラリンピックを成功させてコロナを克服した証としようとの号令は空しい現状である。
 欧米、中国、インド、東南アジアとも各国は大規模な経済対策を打ち出しており、警戒感から押えられ
 てきた個人需要は自動車、家電などで大幅な伸びを示している。

 8月上旬からお盆にかけて続いた長雨による豪雨は九州南部で国産材原木伐採、造材は減少した。
 合板工場への出材はヒノキ原木の供給が不足して針葉樹合板の生産量に不足が出ている。
 ヒノキ素材価格が合板用と土台、柱の製材用が値上がりして価格差が生じて来たためである。
 4m土台用、3m柱用素材を主体とするため6m物通し柱用原木も市場で値上がり傾向である。

 北米材、北欧材とも9月以降の主要な構造材、羽柄材は入荷契約分は史上最高の高値仕入れ価格
 となるため品目により価格的な天井感が出てきたものの秋需以降に下がる気配は全くない。
 昨年比で柱、土台など構造材、羽柄材木材価格は全て市場相場は2倍になっており、仕入れなど
 に必要な運転資金も2倍に増えており経営環境を圧迫しかねない状況が迫っている。
 木材の価格高騰だけでなく、鉄、アルミなど建築関連資材が全般的に価格が上がっており、
 建築工事全体の請負価格が高止まり、様々な建築関連業種は今後の経営に不安を抱えている。
 
 
 
 2021年
   7月
 
 苦渋の判断で東京オリンピックの無観客開催を決定したが、インドで蔓延したコロナウィルスデルタ株は
 東南アジアや日本にも加速的に広がって来た。東京では一日の感染者が3000人超え全国では1万人
 の超える感染者が続いている。緊急事態宣言が発動されるが効果が見えてこない。

 インドネシアでのコロナ禍は深刻で、ラワン合板の生産は急激に落ち込んできた。そのため輸出減少
 のためラワン合板価格は急激な高騰が続いている。

 スギ、ヒノキ国産材丸太の伐採供給は徐々に増加しているものの需要に見合う供給は確保されていない。
 素材価格は5月より約20%〜30%の値上がりが続いている。

 北米材、北欧材は春以降の高値契約分の入荷は9月以降の製品相場を更に押し上げると予測される。
 主要な構造材、羽柄材は半年前の価格を比べると品目によっては2倍以上の値上がりとなっているもの
 が多数出ており、秋以降の新規の見積りや受注に大きな影響がでだけでなく、同じ内容で仕入れても
 仕入れ額は倍増して運転資金を圧迫している。同時に施行会社に対する与信管理が難しいくなっている。
 
 
 2021年
   6月
 
 4月以降の新規の輸入契約提示額は想定を超える高値が続出している。躊躇していては仕入れが
 出来ず、北米、北欧材は止む無くコストや売値を無視した一方的な売り手市場契約である。
 高値契約分の入荷は8月後半以降の入荷が多く、港湾倉庫、流通倉庫とも在庫はなく売る商品欠品
 が続いている。

 北欧、北米針葉樹の入荷不足はいよいよヒノキの土台、柱の価格高騰にまで発展した。
 対先月比で土台、柱、羽柄材は35%を超える値上がりとなり、更に品不足が続くため打つ手がない。
 スギ、ヒノキ原木の入荷は少しずつ増加しているが、製材品需要量にはほど遠く少量である。
 
 輸入材、国産材を得意とする大手の専門問屋筋の倉庫には在庫は一掃され、売る商品がない事態
 となっているが、いずれも新規の仕入れが出来ず、打つ手がない事態である。
 コロナ禍の最中に起きた今回のウッドショックはテレビ、新聞、建築専門紙等マスメディアが取り上げ
 住宅建築という経済を牽引する個人消費に少なからず影響する。
 秋以降の建築分野では、新規の見積もりが出来ず工務店、木材流通業者への影響が懸念される。
 
 2021年
   5月
 
 昨年末から保税倉庫や流通業者の在庫が急激に減ってから、6か月連続で木材価格は高騰。
 5月の木材パニックは更に深刻な状況へ向いている。新規の木材輸入契約が出来ず契約済みコンテナ
 入荷は遅れで予定が立たず品不足に拍車を掛けている。
 天井が見えない価格高騰は木材、木造建築業界の危機を招いている。

 大手ビルダーの動向は手持ち材の消化分次第で、在庫が無くなり次第、新規の契約は難しいと予測。
 中堅プレカット工場の構造材、羽柄材の在庫は6月〜7月位で無くなり、新規の加工契約が出来ない。
 主要な製材工場は契約によりプレカット工場への供給を優先しており、木材市場への出品は少ない。

 春先から入梅に差し掛かるこの時期は、立木が水を吸い上げ、虫が入りやすく原木の保管が難しい時期
 である。年間を通じて原木の伐採、供給が最も減少する時期であり、原木が直ぐには増えない。
 
 木材市場や流通問屋には問い合わせの電話や引き合いは多いが必要とされる商品の在庫がない。
 昨年12月入荷予定コンテナが6月になってやっと入荷する事案、契約分数量の半分しか入荷しない契約
 やコンテナが途中の港で降ろされ不明となるなどの事案もあり海上コンテナ物流は混乱している。

 世界各地のコロナ禍の感染状況や主要な木材産地価格の天井が見えない値上げの動向は短期間
 では好転する見込みがなく、長期化するとの見方が多いようである。
 
 
 2021年
   4月
 
 アメリカの住宅需要に端を発した米加材、北欧材針葉樹の品不足は、日本の木材市況にパニック
 を引き起こしている。消費する構造材、羽柄材が特定の樹種に依存し過ぎているためでもある。
 この20年の間にプレカットによる建築の供給が当たり前となり、プレカットが求める木材の品質や
 性能は、過去米加材と北欧材針葉樹により担保され持続可能な資源とみなされて来たがその
 神話が崩壊の危機に直面するパニックである。

 日本はこれまで世界有数の木材輸入国としての地位にあったが、今後高騰する産地価格にどれだけ
 ついていけるか?採算性を無視した木材輸入は困難な状況となる。
 輸入材の品不足、価格高騰に対抗するため、国産材の供給シフトがどう進むか?が課題である。
 国産材が抱える課題は、急峻な地形、伐採機械化の遅れ、山林従事者の高齢化などによる伐採
 する原木供給量が不安定なことに起因する。原木が確保されたとしても大型の製材、加工が少ない
 ため、木材に求められる品質や性能を確保するには相当の時間を要する。簡単ではない!

 港湾在庫やプレカット工場の在庫を考慮すれば短期的にはパニックを乗り越えられるかもしれないが、
 企業間格差があり、夏場以降の材確保が難しくなる時プレカット工場に依存している工務店の倒産や
 廃業、事業転換などが予測されそうである。

 これまでの経験則や経済原理を超える木材価格高騰にどう対処していくか?
 大きく深刻な局面であり、予測が不可能な今後の情勢に注視してください。

 
 2021年
   3月
 
 コロナによる不況を防止する経済対策の効果もあり、アメリカの住宅着工、販売が好調で木材需要が
 増加しており、カナダ、アメリカの米松など針葉樹の産地価格は軒並み高騰している。
 北米産針葉樹の輸出先である中国や日本への供給が減り、国内需要へシフトしている。
 北米材が減る分を北欧材に求めるため、北欧材産地価格も高騰している。
 米松米ツガ、SPF、北欧材は日本だけが安く仕入れをしようとしても材は価格がよい市場へと供給
 をシフトしながら動く世界を市場とする国際取引商品である。

 コロナ禍の中、世界中諸国が景気停滞を恐れ個人消費に向けた経済対策を実施している。
 特にアメリカの景気は上昇しており、中国から輸出された輸送コンテナがアメリカ港湾に逗留しており
 輸出入貿易と海洋輸送は片側一方通行の様相を呈してきた。EUとアジアを結ぶスエズ運河タンカー
 座礁事故のニュースもあり、不透明な海運輸送による影響が懸念される。

 北米材北欧材の品不足、産地価格高騰は長引く可能性が高いが、スギ、ヒノキへの代替シフトへとは
 進んでいない。国産材市場は長年の間買い手優位の市場が続いており、価格値上げが出来ない。
 又、高齢化や合板、バイオマスなど需要増加が伐採量など素材の安定供給を難しくしている。
 米松の価格急騰は今後の日本向け供給が消滅することも想定される。そのためスギ、ヒノキ国産材
 へのシフトがカギを握るはずであるが、現状はただただ静観するしかない。

 建築木材はプレカット工場が主要流通であるが、短期の材確保に走ることは決して得策ではなく、
 価格を見極めながら冷静な対応が重要である。春以降の新規輸入契約はハイリスクを余儀なくされ、
 米材、北欧材の値決め、仕入れ調達は困難極まりない状況である。
 
 
 2021年
   2月
 
 コロナ禍により緊急事態宣言が続く経済動向は、依然厳しい業界と回復から+好転する業界と
 が明確に分かれて来た。白物家電や自動車産業などは回復から+に転じており経済を牽引している。
 GARFAが経済を牽引するアメリカ国内の住宅は中古住宅、リフォーム、建売分譲とも高い水準である。
 したがって、木材の供給はまずはドメスティック需要を優先させながら輸出用を考えるという構えである。

 昨年末から続く北米材や北欧材針葉樹の品不足は深刻で、日本向け輸出だけでなくアメリカ国内
 や中国向け供給が強く高値提示額の新規の契約が出来ない状況である。そのため今後半年程度は
 新たな契約が出来ず深刻な品不足が予測される。パワービルダーと呼ばれる大手の住宅メーカーは
 コロナ禍でも堅調な受注を確保しており、資材の確保に国産材の代替へのシフトを加速している。
 中小零細な住宅会社では資材の高騰に直面し見積もりが出来ない状況になりつつある。

 北欧材や北米材が安定供給をしてきた構造材や羽柄材を国産材へシフトするためには時間をようする。
 スギ、ヒノキの製材供給は中小零細規模が多く、大手製材工場への集約化は始まったばかりである。
 原木生産量も高齢化や人手不足のため短期間での増産は極めて困難である。

 輸入針葉樹の構造材や羽柄材の価格は去年の相場から3倍程度まで上昇する可能性があり、
 当面は賄うことが出来ても木造住宅の各種部材は不可避的に樹種転換を迫られている。
 
  2021年
   1月

  恒例となっている忘年会、Xmasイベントなど師走の行事に人が密になりコロナ感染が拡大した。
 2021年年明け早々の1月7日には菅内閣により11都道府県で緊急事態宣言が発動された。
 旅行代理店、航空、バス、ホテル事業などの観光業、居酒屋など飲食業は深刻な状況に直面している。
 コロナ禍による雇用、事業継続の経済対策、歳費負担は国の財政収支を直撃して切迫している。
 
 プレカット工場の受注がそのまま木材関連の建築材の景気動向に直結している。
 昨年秋以降の輸入材の入荷抑制が起因して冬場の木材価格相場を押し上げてきた。
 米松など北米産針葉樹は価格はこれまでの最高値まできており、持続が難しい水準である。
 米材を扱う国内大手製材工場は、米材から国産材スギへのシフト変更を検討し始めている。

 分譲系、戸建て注文住宅ともコロナ禍の影響で消費者の所得減少が大きなマイナスとなりそうである。
 住宅や建築分野に限らず国内経済的な減速が長引くことは何としても避けたいところである。
 経済と命を守る感染対策の両立が目指す菅内閣は、一日も早いワクチン接種を実現したい所である。

 木材価格とその景気動向は国産材、輸入材、業種業態を問わずを先の見通しが読めない状況で
 決めてを欠いている。
 
 2020年
   12月
 
 コロナ禍に始まりそのままいよいよ師走12月となりました。
 コロナ禍のため各商社とも秋需を期待することに慎重だったため、夏以降の新規輸入契約は押えられた。
 商社同様、先が読めないためプレカット工場も材料の仕入れには慎重だったが、プレカットの仕事は
 秋以降堅調に推移したため、必需品となっている北米産、北欧産の間柱、根太等羽柄材が不足してきた。
 米松構造材の値上げが引き金となり、商社、流通市場の港湾倉庫のが11月になり一気に売れ始めた。

 コロナ禍の影響は資材や人の動きを抑制したため、プレカット工場の外国人労働力確保にも深刻な
 影響が出てくると想定される。また各種建材や木材関連企業においても感染者が散見されている。
 現在都市部だけでなく全国的な規模で1000人を超える第3波の感染者増加が続いている。
 コロナ禍収束が見えない限り経済活動と感染リスクが社会に混在し同居している。

 年末になり市場の荷動きや価格は変動が出ているが、先に対する警戒感は払拭できない。
 先が読めない、見えない警戒感が今後も市場動向に影を落としている。
 
 
 2020年
   11月
 
 東京を含むGotoキャンペーンなど経済対策を最優先に取り組み観光業に経済効果が出てきたが、
 東京以外でも北海道、大阪、愛知、神奈川などでコロナ感染の第3波が起きている。
 Gotoキャンペーンが直接の原因ということではないが、国民に意識に緩みをもたらし、感染者増加
 のきっかけとなったともいえる。様々な業界で的確な方向性を見極めることは難しい。
 来週には師走を迎え残り1か月となりますが、コロナ禍の感染リスクと経済活動の両立が不可欠である。
 
 コロナ禍の影響で輸入される構造材、羽柄材は例年に比べ半減しており港湾、市場とも在庫は少ない。
 住宅減税等の継続に注文住宅に大きな落ち込みは少ないものの、分譲住宅やマンションは低迷した。
 
 木材、合板など建築材は全体的に品薄のも関わらず流通市場では荷動きが悪く低迷している。
 構造材輸入米松材の大手中国木材は値上げをしたい局面でありながら市場は抑制的である。
 年末から3月年度末までの住宅産業需要期と感染リスクが高まる乾燥期になることから市場見通しが
 立たず川上から川下まで業態を問わず苦しい展開が続きそうである。
 
 
 2020年
   10月

 菅内閣発足し東京を含むGotoキャンペーンなど経済対策を最優先に取り組み、ホテルや旅館
 観光業などでは一定の経済効果が出てきたようである。さらにはプロ野球等のスポーツイベント
 への入場制限を緩和して活性化を図る動きが目立つ。海外渡航者の出入等についても条件付き
 緩和をすすめるなど、コロナ感染対策と経済立て直し政策も両立が積極的に進められて、
 社会全体としては少し明るさが見える。一方、東京都、大阪など人が密になる都会では依然として
 新規の感染者は増減を繰り返し警戒を強めることが求められている。

 国産材を中心とする素材や製材品に入出荷は極めて悪く価格、販売量とも40%程度減少している。
 プレカット工場での受注は工場にによりばらつきが激しく、顧客工務店の仕事量がそのまま
 プレカット工場の稼働を左右し、営業基盤が強い工場は然程の落ち込みはないという。

 北米、北欧材とも新規に契約や入荷は少なく、港湾在庫は減少してきたが価格的には横ばい停滞。
 10月〜3年度末の半期で夏場から落ち込んだ売り上げをどう回復するかが各社苦悩している。
 分譲マンションや木造分譲戸建ては土地の確保が課題で、新たな開発は目立つことはない。
 個人の注文住宅を主体とする工務店は、受注格差が激しく、財務内容や営業力の差がそのまま
 売り上げの差となり格差は広がって来た。コロナ対策として持続化資金を活用出来ている内は
 目立った企業倒産は少ないが、今後さらに半年以上の受注減が続けば曲面は大きく変わる。

 木材、建材等建築関連資材は生産供給力や需要見込みを考えると大きく変化する状況ではない。
 当面は菅内閣による経済対策が迅速に実行され成果となることを待つしかない状況だ。

 
 2020年
   9月

 安部首相の体調不良により自民党派閥主導により菅内閣が誕生した。
 菅首相はコロナ感染拡大阻止とGotoキャンペーンなど経済対策を最優先に取り組むと明言。
 様子を見る姿勢からコロナ禍にあっても感染防止と経済立て直しの両立に舵を切った。

 建築関連産業では低金利、住宅減税対策などによりコロナ禍でも目立った減速は目立たなかったが
 プレカット工場ではお盆休み以降じわじわと受注が減り売り上げの落ち込みが顕著になって来た。

 スギ、ヒノキ、カラマツを原料とする針葉樹合板工場では、大雨災害や需要減少を見越し原材料
 の確保不安もあり操業短縮による生産調整を続け、9月以降合板価格は底打ち感が出てきた。

 プレカット需要以外の一般流通の国産材製材品の荷動きは悪く景気を牽引する材料がない。
 一方、北米産針葉樹の構造材産地は山火事等により産地価格を値上げに転じて来た。
 大手中国木材は各類の10月値上げを表明しており、母屋角など輸入製材品も産地価格は強い。
 いずれにしても、米国大統領選挙やコロナ第2波のなかでのGotoキャンペーンなど経済対策が
 10月以降どのように影響してくるのか推移を見極めるしかない。

 
 2020年
   8月
 
 南シナ海から北日本近海までの海水温上昇が異常な気象現象を招いているらしい。
 同じ地域に線状降雨帯を形成する極端な豪雨、連日38度を超える猛暑、巨大化する台風など
 感染拡大が続くコロナ禍だけでなく経済を停滞させる要因ばかりが目立っている。
 毎年確実に地球温暖化しており、異常気象による災害は全世界中の各地で起きている。

 7月豪雨災害が発生した九州熊本、大分はスギ、ヒノキの産地であるが、林業、製材業への
 影響がどうなっているかはいまだによくわかっていない。いずれにしても全国的な素材生産、供給、
 停滞が続き原材料不足が起こりえるが、それ以上に市場が悪い。

 コロナ禍による木材、建材、住宅産業への影響は今後の秋需以降に益々深刻になるとの見通し
 があり、需要減による過剰な受注競争や価格競争による採算の悪化が懸念される。
 新規契約の輸入材や港湾保税倉庫等の在庫は増えておらず、流通在庫は適正の水準である。
 売上の減少による資金不足が更に数か月続けば倒産する企業が出ることが予測され極めて厳しい
 下半期の景気予測がささやかれている。

 木材や建材の価格を下げても売れない、打つ手なしの市場停滞である。
 3月〜7月までは悪いなりに対前年比で10〜30%程度の売り上げ減で維持できたものの、
 9月以降秋から冬にかけての景気減速が市場悪化を招く厳しい局面である。
 
 
  2020年
   7月
 
 緊急事態解除後の人の仕事や生活上の動きが想定を超えるコロナ感染第2波に繋がっている。
 1日の新規感染者は東京で300人を超え、大阪府、愛知県で100人越え、福岡県など全国に
 感染波及が止まらない深刻な状況である。GO TOキャンペーンや給付金交付など様々な施策が
 打ち出されているが、深刻な感染状況に自ずと経済的なブレーキが掛かっている。

 注文住宅や建売分譲物件は3〜5月には一時的にストップがかかったが、7月には再発注され
 プレカット工場は通常稼働がつづいているが、今後の受注分が乏しく警戒感が強くなった。

 木材が素材原木から製材品に至るまで市場での荷動きが悪く、価格は値下げに歯止めが利かない。
 状況を分析すれば過度な値下げをして需要が上向く気配がないため、慎重な対応が望まれる。

 直面するコロナ不況にどこまで耐えられるか?様々な産業が重大な局面に立ち向かうしかない。
 GO TOキャンペーンや給付金交付、経済支援施策がどこまで牽引できるか?
 長引けば経済全体が疲弊し破綻してしまう重大な局面である。

 
 
 2020年
   6月
 
 新型コロナウィルスの猛威は6月30日現在で感染者18596人、死亡者972人に達した。
 緊急事態宣言による行動自粛が様々な業種、業態に経済の停滞を招きリスクを抱えながら
 安倍内閣は6月15日に緊急事態宣言解除を決断した。しかしながら依然として国の緊急事態
 解除後も東京を中心に新たな感染者が50人を超える日が5日続いている。
 
 緊急事態宣言後飲食業、観光業、航空会社など特定の業種に深刻な不景気を招いたが、4月以降
 月を追うごとに事業規模を超え様々な分野の業種にじわじわと景気後退減少が目立ってきた。
 5月、安部内閣は不況対策を1次補正と合わせた事業規模は233・9兆円、財政支出は
 総額120・8兆円と異例の規模になった。

 経済対策の効果は2〜3か月の時差が生じるため、この夏場はコロナ不況はピークとなる。
 
 6月になり個人需要による住宅建築や不動産市場においても景気後退が目立つようになった。
 木材市況は川上から川下まで荷動きが非常に悪く、主要な構造材、羽柄材、合板まで軒並み
 価格が下落してきた。荷動きが悪い分流通在庫が減らず悪循環を招いている。

 6月時点では戸建て注文住宅向けプレカット工場は大きな落ち込みがなく横ばいで稼働している。
 しかし、今後の新規受注分は減少しており夏場以降は後退すると警戒している。
 北米、北欧の針葉樹輸入材はコロナ禍以前の契約分等が入荷し、在庫が増えている。
 過去に前例がない程の市場価格下落する可能性が高く、非常に難しい局面に来た。

 
 2020年
  4月、5月
 
 新型コロナウィルスの猛威は5月28日現在で感染者16719人、死亡者874人に達した。
 政府は5月25日には北海道、東京都、大阪府、兵庫、福岡など解除されていなかった5府県の
 緊急事態宣言を解除した。全国すべてが解除となりましたが、引き続き不用不急な外出を控え、
 密閉、密集、密接を避けマスク着用、手洗い、うがいなどを行い感染を防ぐことが重要です。

 中部納材協同組合は毎月価格委員会を開催して市場価格評定を行っておりますが、この緊急事態
 での密閉、密集、密接を避けるため4月、5月と2か月間価格委員会の開催を避けました。
 価格委員会委員との電話での情報交換により市場価格を評定してきました。
 2020年4月市場価格2020年5月市場価格4月&5月市況報告を更新しました。

 コロナ不況は木材業界にもじわりじわりと影響が出始めております。
 日常的な訪問営業活動が出来ず、新規の受注や見積もりが激減しており、6月以降梅雨から夏場
 に更に厳しい局面が予想される。各社営業の建て直しが急務である。
 
 タイムラグがあるため主要な構造材、羽柄材の輸入は正常な入荷している。
 ただ、市場の荷動きが悪く流通在庫も不足しているものもなく、適正な在庫状況である。

 飲食、サービス業、観光業に顕著だったコロナ不況が、自動車産業その他の基幹産業にも出始め、
 日本全体の個人消費や設備投資などに刺激を与えなければ先が見込めない。
 第2波、第3波の感染拡大を想定しながら景気回復をどう計るか?緊急課題である。
 
 
 2020年
  3 月
 
 新型コロナウィルスの猛威は中国で沈静化する一方、イタリア、スペイン、フランス、ドイツ、米国など
 世界中に単期間の内に想定を超えるパンデミックスを引き起こす結果となっている。
 2020年3月31日現在、
 日本国内では東京を含む首都圏を中心に感染者が1958人、死亡者は56人に達した。
 世界では感染者69万人、死亡者33000人に達している。

 世界中でコロナウィルス対策で人、モノの動きが停止し経済に深刻な影響が出ている。
 各国は経済対策を打ち出しているが、先が見通せない戦いを強いられている。

 木材、建材の動きは年度末でもあり、コロナウィルスによる経済停滞が引き金となって今年半期は
 先が見通せない長い不況へ向かいつつある。
 現時点では北米や北欧針葉樹産地では製材が稼働し木材の供給が続いているが、製材、物流
 海運など今後の動向次第では、主要な産地の供給が途絶える可能性がある。
 一方、国産材原木は低価格が続き市場は冷え切っているが、大分、宮崎など杉の産地では今後
 製材品が過剰にダブつく気配があり、市場動向に注視したい。

 2月から続く住設機器の部品不足は3月になっても続いており、住宅建築完成引き渡しが出来ない
 物件が多発しており、施主からの入金がなく工務店の資金繰りを圧迫している。

 新型コロナウィルスの慢炎は2月上旬から2か月間に想定を超える猛威となり日本だけでなく
 世界中に深刻な経済の停滞を引き起こしている。今後の展開を注視するしか術はない。
 
 2020年
  2 月
 
 中国武漢市から発生した新型コロナウィルスは中国、韓国、日本など東アジアを中心に
 中東や欧州まで世界中に感染を広げパンデミックスを引き起こしている。
 まずはこれ以上の感染を防止する最大限の方策が重要である。

 世界の工場と称される中国の産業の停滞は、様々なサプライチェーンに重大な影響を与える
 と予測されているが、この数か月の間には日本の産業にも深く関わって影響を与える。

 釘、ビスなど建築金物やブルーシート、フローリングなど住宅資材だけでなく、洗面トイレ設備機器
 やシステムキッチンに使われている電子部品が入荷しないという状況がすでに発生している。
 様々な重要な部品が欠品することで商品を組み立てが出来ずストップする。
 現時点でパナソニックやイナックスなど大手の住宅設備メーカーは深刻な部品不足に直面している。

 住宅資材や住設機器だけでなく自動車、各種家電機器、雑貨に至るまで部品や完成品なで様々な
 分野においてサプライチェーンで繋がっており深刻な産業崩壊を招きかねない状況である。
 日本経済は景気が減速し停滞局面にありますが、今回の新型コロナウィルスはじわじわとこれから
 の経済悪化を招くと想定される。

 木材、建材の市況は市場を牽引する好材料がなく荷動きも悪く停滞しており、市場価格は横ばい
 と評定されました。3月以降の新規需要も期待が持てず更なる厳しい市況を迎えている。
 
 2020年
  1 月
 
 昨年は令和天皇が誕生し、消費税再値上げが実施され身が引き締まる1年となりました。
 中部納材WEBサイトは毎月更新いたしますので本年も何卒よろしくお願い致します。

 南米アマゾン流域の焼き畑、オーストラリアの史上まれにみる大規模な森林火災など地球規模
 で大きな環境に大きな負荷を与える出来事が発生しました。地球の平均気温が3度程度上昇
 すると懸念されており、待ったなしの環境問題が直面しています。

 令和2年は昨年10月の消費税値上げによる反動などが心配されましたが影響は比較的少なく
 プレカット工場の稼働率は順調な推移を維持しましたが、1月中旬以降は下降線に入っています。

 大手製材工場や合板工場への直送が主流となりヒノキ、スギ素材丸太の市場への出材は少ない。
 一般建築材を主とする中小製材工場の買方の減少もり出材が少ない割に買気薄く低調である。
 社寺関連や文化財建築向けの特殊材や大径木などは冬場は特別な需要があり高値が続いている。
 
 オリンピック開催に向けた様々な人の動きに応じた消費拡大が期待される一方、
 人の動きが引き起こす新型コロナウィルスによる肺炎など危機管理に直面することも増える。
 いずれにしても木材の大きな需要を期待することは非常に難しい時代に来ている。
 環境を守り、国土保全や水資源確保の働きを持つ林業を将来につなぐ政策が望まれる。

 消費税値上げなどにより大型消費が減速する一方、アマゾンなどネットショッピングの増加が
 宅配業など運送業務に置いて昨年に続き人手不足を招いている。
 運送業界の人出不足は建築や資材の物流にも影響が出てきており運賃サービスして販売してきた
 木材や住宅現場への搬入などは運賃を上乗せした販売が必要となる。今年の大きな課題である。

 
 2019年
  12 月
 
 冬場に入り原木伐採のシーズンにも拘わらず、台風や大雨災害による林業路網等の
 被害や人手不足により出材料は例年に比べ20%程度と見込まれている。
 供給が減っても原木価格は横ばいとなっており、製材業の景気減速が顕在化している。

 建築工事現場やプレカット工場は消費税増税に伴い生じた需要により忙しい状態。
 北米、北欧など主要な針葉樹構造材の入荷は抑制され極めて少なく、モノによっては
 品不足状態となってあるもの、ない物がはっきりしている。

 一般住宅建築市場は飽和市場化し、他府県からの大手の進出も多くなってきた。
 注文住宅専門の建築会社は激しい競争にさらされて厳しい状況が続く。

 2019年はオリンピック関連施設建設により人手不足が続いて来た1年だった。
 個人住宅への需要が減少していく中で、法人オフィス、倉庫、店舗など非住宅市場へ
 の木材需要掘り起しが急がれる。
 災害に強い橋、堤防、道路などの国土強靭化が打ち出されて地方の公共工事が今後の
 景気を支える柱の1つとなっていくと思われる。

 
 2019年
  11 月
 
 中国木材の値下げにより米松製材品価格が値下げされました。
 10月消費税値上げによる消費落ち込みが続き、木材の荷動きは悪い。
 資材がメーカーからプレカット工場へとダイレクトに動く物流が、市場をさらに停滞させている。

 農繁期が過ぎて国産材スギ、ヒノキの伐採供給が本格的になる時期ではあるが、
 木材市場には全体的に出材が少なく、直接、合板工場へと流れが主体となっている。

 住設機器メーカーは少子高齢化への商品構成や生産量など様々なシフト見直しが始まった。
 将来的な需要落ち込みに備える体制と、建築以外での新たな需要への対応が始まる。

 千葉や長野の大雨被害が堤防、電力架線、水道などインフラ設備の問題を露呈させた。
 大雨、台風、地震など災害に備えた資材供給体制がどうあるべきか?
 道路、河川、鉄道、電力架線、上下水道など古くなっている設備への対応が急務である。

 東京オリンピック関連建築需要はピークを過ぎ、消費税値上げ後の景気減速に対し
 どのような需要を掘り起こしていくかが問われている。
 
 2019年
  10 月
 
 地球全体で発生する炭素排出が温暖化を加速し気候変動がいよいよ顕著になって来た。
 経験したことのない大雨、頻発発生する大型台風により日本列島は災害多発化している。
 気象庁の警告『命を守ることを優先して対処してください』と変わって来た。

 今年の10月は『秋晴れ』がなく、台風と秋雨前線により大雨を東海から東北にかけて
 広い範囲で河川の氾濫、土砂崩れをもたらした。被災された方々へお見舞い申し上げます。
 戦後60年を経過し耐用年数を迎えつつある道路、橋、河川堤防、官公庁施設など公共事業
 インフラの再整備が急務となって来た。

 住宅建築需要は減速し木材業界は厳しい景気減速に直面しているため、視点を変えて
 国産材の蓄積量を活かし安定した木材供給を計り、様々な需要開拓をしていく時代である。
 
 
 2019年
  8月、9月

 8月は気圧配置により線状降水帯が発生し長崎県など九州北部を大雨災害が発生しました。
 9月には台風15号が静岡県〜千葉県に大きな被害をもたらしました。
 被災された皆様には心よりお見舞い申し上げます。

 中部納材協同組合価格委員会は8月度開催されず、9月25日に8月分、9月分の評定しました。
 昨年より確定していたため消費税値上げに対し、建築関連の駆け込み需要は全くなかった。
 昨年より続いていた米松、北欧材などの主要な構造材や間柱など羽柄材の価格高止まりは、
 梅雨の時期を境に弱含みしてきた。8月に国内大手米松製材会社が値下げに転じたことから
 9月の市場価格は米松、北欧針葉樹を中心に主要な構造材、羽柄材が値下げ評定された。

 国産材素材原木は季節要因もあり入荷が非常に少ないにもかかわらず、荷動きも良くない。
 原木素材の供給ルートが木材市場を経由しない状況が増えている。

 アメリカと中国の貿易摩擦は2国だけでなく中国の景気減速が世界中に影響してきた。
 過去10年の世界各地での中国の凄まじい資源買い付けは、ピークを過ぎつつある。
 電気自動車をはじめとする中国内需要が今後の経済力と貿易の構図を作りそうだ。

 10月以降の景気動向が悪く成ることを前提としており、各産業とも慎重な経営姿勢が続く。
 
 
 
 2019年
  7月

  毎年の様に続く梅雨の長雨、天候不順、日照時間不足など環境変化が続いている。
 7月の価格動向は、供給側、需要側とも目立った材料がなく市場は停滞し横ばい。
 各産業ともお盆を含む長期休暇に入るため、現状は模様眺めで変化がない。

 夏場は杉やヒノキの素材出材は減少しており、材料不足と人手不足がさらに長引く。
 いずれにしても需要サイドに市場を牽引する目立った好材料がないため、模様眺めが続く。

 消費税値上げによる需要はプレカット工場中心に堅調。
 空前の人出不足は深刻で、各工事現場は様々な業種で遅延気味である。
 猛暑、人手不足、10月以降の景気不透明感など景気を牽引する好材料がない。

 
 
 2019年
  6月
 
 アメリカと中国との輸入関税引き上げにより、中国経済は急激に減速しつつある。
 ラワン合板など中国向け輸出は減少し、日本向け価格が下げ基調となった。
 中国向け輸出減少は北米産地の米松などにも及び、減少分を日本向けにシフトしつつある。

 国産材は原木、製材品とも梅雨時期のため入荷、出荷とも荷動きは悪い。
 
 アメリカと中国の貿易不均衡をめぐる攻防は長期化する可能が高く、日本の関連諸産業への
 景気減速は避けられない。代替となる景気策もなく厳しい経営環境が続く。

 住宅建築やリフォーム、大型消費など10月の消費税値上げ前の駆け込み需要は見込めない。
 消費税値上げ後の秋以降の景気は不透明で不安な要因ばかりである。
 しばらくは各業種、業態とも静観し、攻めへの切り札不足で守りの経営に終始すると思われる。
 
 
 2019年
  4月、5月

 アメリカの貿易不均衡をめぐる中国との輸入関税の引き上げ戦争は全く両者引く気配がない。
 世界経済にとっても両国の国内経済にとって景気減速を招く強い要因となる。
 日本企業によるIT]や自動車関連の各種部品の中国輸出は直接的に影響が出てくる。

 米中貿易摩擦や梅雨を控えたこの時期は新年度、新年号が始まっても景気を牽引する好材料
 に乏しく、様々な業種、業態では慎重な姿勢で推移している。

 国産材ヒノキ、スギ原木や各種主要な構造材製材品は荷動きは悪く、市場は低迷している。
 プレカット工場の新規の見積もりや受注も、年度代わりと共に一巡しており静かである。

 国立競技場の木造化が進んで、東京オリンピックを契機に商業施設や倉庫、事務所など
 の新たな木造建築への需要開拓と構造や意匠提案が必要な時代となって来た。
 個人向け住宅建築が需要を牽引する時代は終わりつつあり、リフォーム対応へと変化している。

 需要が不透明な中、働き方改革による人材確保、輸送費など一般管理費は確実に押し上げられて
 おり経営を圧迫する要因は一向に解消されそうにない。いずれにしても日本経済は10月の消費税
 増税後を考慮してより慎重な企業姿勢が続きそうである。


過去の市況報告 
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