【中部納材協同組合HOME】 » 市況報告
2014年 3 月 |
4月消費税値上直前で、全体的な荷動きは堅調なものの市場価格が高値横ばいのため 新たな見積りや受注が減っており仕入れや在庫積み増しをする動向は見られない。 国産材母屋角、土台、柱などヒノキ構造材で生産が回復し市場への供給が増えて行き過ぎた 価格の値上げ分を戻す局面となった。 スギ製品はバイオマスや合板需要があり依然として市場への供給が少なく高値横ばいが続いている。 今後は4月以降の消費税駆け込み需要の反動が懸念されるが、安倍政権の景気経済政策 金融政策を注視して状況を静観するしかないと思われる。 |
2014年 2 月 |
去年春先の北欧材間柱など一部の資材価格の乱高下の反省から、消費税値上げ実需の進捗動向を 注視するあまり、資材供給業界の大勢が慎重な姿勢を保ちリスク回避を優先してきました。 北欧材や北米材輸入調整が落ち着きを取り戻し高値横ばい状態だが、一部では川下に対し値上げが できないまま採算の悪化を招いている。 公共事業の本格的な始動により、型枠合板に大幅な値上リした。 一方、民間個人建築では消費税値上げ期限を迎え新規の見積もりが減少してきた。 各業界とも3月、4月はこれまでの受注分により一定の荷動きは維持される見込れそうだが、 その反動が表れる5月以降の動向を注視したい。 |
2014年 1 月 |
新年を迎え謹んでお祝い申し上げます。 本年も中部納材協同組合のWEBサイトをご覧頂く利用者にとって、益々有益な情報を 発信してまいりますのでご利用、ご活用して頂きますようよろしくお願いいたします。 アベノミクスにより道路、ダム、老朽化したインフラ整備など停止、停滞していた公共事業が 本格的に復活し、動き出してきました。 建築、土木の木材を供給する我々にとって今後大きな需要が見込まれるスタートとなりました。 しかしながら、消費税値上げ需要と経済政策の転換による実需の進捗動向を注視するあまり、 資材供給業界の大勢が慎重な姿勢を保ちリスク回避を優先してきました。 気がつけば増加する需要に対し適切な供給が確保できないまま新年を迎えたというスタートです。 アベノミクスのデフレ脱却のための様々な経済政策が本物の景気回復になるか否か? 去年は企業がリスク回避と予測される実需への対応、反面性を持つ双方を模索する1年でした。 円安による輸入価格上昇、、重油、軽油、ガソリンなど船運賃やトラックなど燃料費高によるコスト上昇、 建築現場や素材伐採での慢性的な技術者、職人不足、主要な産地価格の上昇など 多様な要因が同時進行しており、去年後半の木材価格高騰に歯止めが掛からない状態です。 消費税値上げ期限の3月まで価格動向に慎重な注視が求められる。 |
2013年 12 月 |
夏から続く原木不足は深刻さを増している。 消費税値上げ前の建築需要増加、住宅エコポイント活用に伴う国産材へのシフト、 木材資源を活用したバイオマス発電その他の事業化、国産針葉樹合板工場の稼働の 原材量確保さらには深刻な現場での職人不足など、国産材ヒノキ、杉の間伐材や小丸太 不足が市場価格の急激な上昇を招いた。 価格上昇しても短期間での原木供給に大きな変化が見込めない状況が続くため 今後も国産材の価格動向に注視する必要がある。 一方、夏までの勢いを失っていた輸入材は在庫調整が進み、価格が維持されつつある。 ドルやユーロの為替動向や輸出元産地価格には注視していく必要がある。 |
2013年 11 月 |
夏から秋の大雨や台風などの影響により国産材丸太が供給不足が続いていたことに加え、 国産材エコポイント制度により、施主の国産材を積極的に使用する需要が増えてきた。 大手ビルダーが土台、柱、間柱などの商品を輸入材から国産材への転換を進めたため、 9月〜11月にかけて国産材構造材を中心に値上ってきた。 構造材を生産する国産材大型工場の受注は大幅に増加しているが、 生産が追いつかず、受注残をどうするか深刻な局面となっている。 国産材丸太、素材の供給は一度に大量に見込めないため丸太不足が解消されない。 消費税値上げによる建築需要が堅調なことから、しばらくは国産材の価格動向を注視したい。 北米、北欧、ロシア材の輸入材は入荷調整が進み、価格は安定してきた。 |
2013年 10 月 |
10月も先月に続き全品目に置いて価格は横ばいと評定されました。 建築需要が堅調に推移しているものの、天候や職人不足により建築の遅れは 先月同様に資材の消費が遅れており木材価格をめぐる需給環境には変化がない。 国産材エコポイント制度により大手ビルダーが国産材を積極的に使用する方向が明確になった。 国産材杉やヒノキ丸太に値上がりが出ているが、製材品にまで転嫁されず横ばいで推移。 |
2013年 9 月 |
9月も先月に続き全品目に置いて価格は横ばいと評定されました。 建築需要が堅調に推移しているものの、大雨や台風などにより建築の遅れは 8月と変わらず、資材の消費が遅れており木材価格をめぐる需給環境には変化がない。 国産材杉やヒノキ丸太に値上がりが出ているが、製材品にまで転嫁されず横ばいで推移。 阿部内閣は来年4月の消費税8%への値上げを決意して様々なデフレ脱却を目指す 経済政策を打ち出しており、今後の推移が注視される。 |
2013年 8 月 |
8月も先月に続き全品目に置いて価格は横ばいと評定されました。 消費税値上げを見越した建築需要は堅調に推移しているものの、大雨や天候不順により 基礎工事に遅れがでてきており、建築工事全体に影響が出ている。 円安によるコストが高い北欧材間柱の輸入量が多く、港湾保税倉庫の在庫が多くなっている。 スギやヒノキの国産材丸太の入荷が少なく、ヒノキは値戻しの動きがある。 国産材エコポイント制度が始まったことで、国産材需要に追い風が吹いているが、 工事の遅れなどによりこれまでの申請件数は少ない。 建築、土木など様々な職域で職人不足は続いており、工事の遅れが市況に少なからず影響する。 |
2013年 7 月 |
6月の米材、北欧材構造材、下地材が値上げされたことから、今月はすべての品目において横ばい 評定とされました。 参議院選挙で自民党が大勝し、国会審議におけるねじれ解消が今後の政策実現を加速化。 安部ノミクスの政策とその実行力、真価がこれKら問われる局面である。 梅雨明け、参議院選挙など市況を伺う季節的、政治的な要因が予想した通りの結果となり、 この時期はこれからの動向が注視されるポイントとなります。 国産材、輸入材とも立木が水を吸い上げる夏場は所謂『 切旬 』ではなく原木の伐採、供給が減少します。 毎年のことで季節要因として織り込み済みとは言え、7月〜10月ぐらいまでの時期原材料が不足します。 この秋までは消費税値上げを見越した建築需要の勢いを維持できるとの予測から、 供給元は円安による仕入れコスト上昇分をどう確保するか、強含み姿勢を示している。 消費税値上げを見越した建築需要は堅調に推移しており、原材料不足、輸送など間接経費の上昇、 職人不足などの建築請負に関わる直接的な要因で課題は山積みしている。 大手建築会社の営業力と資金力に、中小、零細な規模との格差が顕著である。 建築、土木など様々な職域で職人不足は続いており、工事の遅れが市況に少なからず影響する。 |
2013年 6 月 |
5月の市場では改定価格と旧価格との両方が存在するという移行曲面にあり横ばい評定でしたが、 供給元在庫が一巡し、今後は円安による新価格に入れ替わることから米材針葉樹、北欧材を中心に 大幅な価格値上げ改定となりました。 7月の参議院選挙を控えているが安部政権の人気により自民党優勢の状況は変わらない見込み。 この秋までは消費税値上げを見越した建築需要の勢いを維持できるとの予測から、梅雨最中であるが 供給元は仕入れコスト上昇分の値上げに動く強含み姿勢を示している。 円安による生産コストを押し上げていることに変わりなく、市場は引き続き強含が続く。 |
2013年 5 月 |
1月〜4月の輸入構造材、下地材、合板などを中心に連続的な価格値上げが続きましたが、 実際の商い、市場では改定価格と旧価格との両方が存在するという移行曲面にあり、 供給元在庫が一巡し、完全に新価格に入れ替わるまで、模様眺めとした。 急激なえ為替変化やガソリンなど石油製品の価格上昇は、物流、生産の各段階において 生産コストを押し上げていることに変わりなく、市場は引き続き強含が続く。 |
2013年 4 月 |
北朝鮮の挑発外交への国際緊張、TPP参加確定、日本の金融緩和措置への国際的な評価など 日本を含む東アジア及び国際社会全体の経済情勢は、難しい課題に直面している。 4月年度変りのこの時期に為替市場は更に円安に展開し、株価も大幅に上昇するなど先月に続き 期待感が増加してきたが、輸入元yメーカー各社は新年度を迎えたこの時期に一斉に価格値上げ改正 ガソリンなど石油製品の価格上昇は、物流、生産の各段階において生産コストを押し上げている。 先月に続いて輸入材主導の木材市場は、円安により木材の輸入価格上昇しこれまで据え置かれた 品目に置いても値上げとなった。 消費税値上げを見越した住宅建築需要は、今年度中は持続する見通しであるため職人不足や資材 価格の情勢には今後とも注意を要する。 北米材、北欧材集成材など主要な構造材でこれまで据え置かれた品目に置いても値上げとなった。 先月同様プレカット工場などは受注を伸ばしているが、顧客への価格値上げ改定を急ぐ構えである。 |