【中部納材協同組合HOME】 »  市況報告



  2016年
  3 月
 
 中国経済の不透明感から為替市場は安全な円買いが堅調に推移している。
 3月引き渡し分建築工事が順調に進み、需要は一巡しこの時期は木材、建材の荷動きは悪い。
 新規見積りや受注も少ないことや、為替円高動向を静観する姿勢が強いことから
 品目によりばらつきがあるが荷動きは極めて悪い。

 国産材丸太は雪が少ないため生産は順調である。
 合板用、バイオマス発電用、集成材ラミナ用など下材の動きはよいようである。
 プレカット工場の受注は減少してきており、3月決算時期二向け在庫調整を進めている。

 北欧材間柱、筋交など端柄も品薄状況から価格強含みながら高値には寄り付かない。
 北米産針葉樹構造材も一部の品目を除き動きは悪い。
 
 2016年
  2 月

 中国経済の減速により中国の株価が暴落し国際金融経済において安定した通貨として円が買われ
 円高に振れてきた。日銀のマイナス金利政策が今後経済にどのような形で機能するか注視される。

 個人住宅金利が下がることも予測されるが、現時点では消費や新規の需要に結びついていない。
 プレカットの新規の見積もりや受注も伸びがなく、主要品目の市場価格は硬直状態が続くと思われる。

 国産材丸太はバイオマス、針葉樹合板、構造用集成材などにより需要が増えており冬場の適材仕入
 を増やす動きがあり国産材丸太の価格は上昇している。
 
 輸入材は構造材、下地材とも受注が少なく価格は持合い、横ばいが続くと思われる。

 
 2016年
  1 月

 新年明けましておめでとうございます。
 
 中国経済の減速に始まる中国株式市場の株価暴落、原油安と波乱含みの国際経済比べ
 木材市況は例年に比べ需給双方に目立つ材料がなく、静かな市況で新年を迎えた。

 素材価格やガソリン価格の下落などに今後少しずつ生産や販売コストは下がるものの、
 住宅建築需要に迫力なく主要品目の売上維持が難しい時期が続くと思われる。

 公共事業やリフォーム分野へ販売強化したいところではあるが、競争に勝てる戦略が鍵となる。

 
 2015年
  12 月

 例年に比べ需給両面とも材料に乏しく価格相場は静かな越年となりそう。

 しかしながら相場に現れない構造的変化が起きつつある。ラワン合板の高値により合板フロア
 メーカーの針葉樹合板へのシフトが進み、フル生産しても針葉樹合板の不足が続いている。
 合板メーカー各社はフロア用とプレカット向けに供給を優先し、流通業者への供給が不足。
 プレカット工場は新規見積りや受注見込みは減りつつあるが、現状は9月以降フル稼働している。
 
 輸入材は円安により新規の契約も少なく入荷は少ない。
 天候に恵まれ出材は順調で、合板とバイオマス用途が材の下落を支えている。
 小径木の入荷が悪くなっており、小径木専門製材業者は困っている。
 柱、土台取りなど一般製材向け丸太は需給に目立った動きはない。
 
  2015年
  11 月
 
 需給両面とも一般建築材、合板とも目立った動きはなく、需給の綱引き保合いが続いている。
 秋儒は迫力がなく、相場は動きがないまま年を超す模様。

 国産針葉樹合板工場は、天候による減産が予測される冬場の稼働を補うフル稼働をしているが、
 プレカット工場への納入以外は需要が少ないため、値上げできない状況が続いている。

 天気に恵まれ国産丸太の供給は安定して出材が続き、製材工場の手当買いにとどまり、
 スギ、ヒノキとも価格な相場に動きはない。

 北米産針葉樹の構造材、造作用とも引き合いが少なく、荷動きは悪い。
 国内最大手の中国木材も需給保合いのまま、目立つ動きはなく様子を静観している

 
 2015年
  10 月
 
 10月の市況は期待していた秋儒に迫力がなく推移し、ヒノキの土台の値上げがあった以外は
 全ての品目において価格は添え置き、横ばいとなった。

 ラワン輸入合板は産地国の討伐規制が強く、原木減少が続き減産が強いられて入荷が少ない。
 国内合板メーカーはスギなど針葉樹原木の安定した供給が少なく減産が続いている。

 10月は好天に恵まれ、建築現場作業が順調に進んだが、8月、9月に遅れていた作業の消化
 に過ぎず新規の見積もりや受注は少なく、先は不透明な状況である。

 旭化成建材の基礎杭偽装によりマンション市場は今後の新規開発に深刻な影響が予測されている

 国産材素材は秋以降伐採が進むと予測されるが、市場に勢いがなく価格は不透明。

 
 2015年
   9 月
 
 8月お盆過ぎから9月中旬に至る台風や長雨による天候不順は建築工事を遅延させてきた。
 新規見積りや受注は増えて来たが工事の遅延により、現状の荷動きはよくない。
 
 北米材、北欧材は産地価格の値上げにより、高値契約分の入荷が増え強含み情勢。
 国産材はヒノキ、杉とも出材、供給が少なく素材は値上がりに転じたが、製材品は荷動きが悪く横ばい。

 進行が遅い台風や前線により全国的に雨が多く、需給双方で影響が出てきた。
 特に北関東の水害による復旧に伴い合板需要は今後短期的に増えると思われる。
 合板メーカーは生産調整を進めてきたため、流通在庫が少なく今後合板の価格上昇は避けられない。
 
 今後10月にかけて木材、合板の価格は品目により高騰する可能性があり注意を要する。

 
 2015年
   8 月
 
 消費税値上げの反動による落ち込み5月以降7月まで受注分のずれ込みなどにより、
 プレカット工場の稼働率は停滞していたが、7月後半より新規見積りや受注が増えてきた。
 
 中国経済に陰りが出てきたとの観測により株価暴落など経済に不透明な要因もあるが、
 消費税値上げの反動による落ち込みは踊り場から好転し上昇しつつある。
 しかしながら、一部の品薄品目を除き国産材、北米材などの主要構造材の流通の動きは悪い。
 
 2017年の消費税再値上げに向けて、建売住宅や戸建て注文住宅は緩やかな増加が見込まれる。
 反動による輸入材の入荷、在庫の調整が進み、構造材、下地材の主要品目の流通在庫は少ない
 ため、輸入商社、問屋は為替動向や産地価格をにらみ状況を伺っている。
 
 今後の木材価格動向は、輸入材、国産材とも底値を脱し緩やかな上昇が想定される。

 
 2015年
   7 月

 今年は台風が接近し九州や四国地方で例年に比べ雨が多い夏となっている。
 天候の影響もあり見積りずれ込みや工事遅延が見られ、木材の市況や需要は低迷している。
 梅雨明けから秋儒への期待も一部にはあるが、消費税値上げ以降の反動が長引いている。

 安倍内閣の給与引き上げ策や地方創生政策の押し上げ効果はまだまだ時間を要する。

 合板や輸入針葉樹で在庫調整が進み、底値感も出てきたことから相場は強含みであるが、
 国産材製品はともヒノキ構造材を中心に荷動きが非常に悪い。
 長雨により素材出材は減っており、製材生産量大幅な減少が今後の動向を左右する。

 
 2015年
   6 月
 
 円安効果で自動車関連を中心にリーマンショック以来低迷した経済は底を脱してきた。
 消費税値上げによる駆け込み需要の反動により木材需要は激減し、産地事情や為替円安
 に相場が振り回されてきたが、年度後半への期待もあり市場価格は底を打ったと判断される。

 梅雨や農繁期と重なるこの時期は、素材出材が減り生産が落ち込むことや、流通在庫が少ない
 ことから、新規の契約を進めたいところではあるが、仕入判断において円安が重しとなっている。
 
 2015年
   5 月

 4月に引き続き建築需要が低迷、GW連休などにより営業や稼働の減少が続き売上が大幅減。
 関東地区などではオリンピック関連のインフラ再整備により需要が伸びる観測もあるが、
 住宅などを主体とした一般建築材の動きは依然悪い。

 製材各社の買い控えのため国産材丸太の価格下落が続いてる。
 5月は輸入材、国産材とも需要低迷により柱、土台など構造材の主要品目で値下げとなった。
 
  2015年
   4 月

 新年度スタートとなる4月ですが、年度末3月に引き続き需要は減速が続く。
 北米針葉樹の原木価格に値下がりの動きが出てきているが、円安によりコストは高い。
 新規見積りも出始めて、この4月が景気の底で、5月には底を脱すると見られる意見もある。

 国産丸太はバイオマス資源用に動きが良いが、一般建築向け構造材用丸太価格は低迷している。

 安部政権の政策誘導により、公共事業や企業のベースアップに道筋が見えてきたので、個人需要の
 回復、喚起による内需に期待がされるところである。
 
  

過去の市況報告 
2014年度 2013年度 2012年度 2011年度

ページのトップへ