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2012年4月〜2013年3月 市況概況

 2013年
   3 月

  TPP,環太平洋貿易自由化協定への参加表明をしたが、安部内閣の人気は衰えず、
  経済各分野から高い支持を受けて強気な政策実行を進めている。
  為替市場は更に円安に展開し、株価も大幅に上昇するなど先月に続き期待感が増加してきた。

  先月に続いて輸入材主導の木材市場は、円安により木材の輸入価格上昇し更に値上げとなった。
  ガソリンなど石油製品の価格上昇は、物流、生産の各段階において生産コストを押し上げている。
  消費税値上げを見越した住宅建築需要は、建売住宅に止まっていたものが注文住宅の需要も伸び
  本格化してきた。

 北米材、北欧材、合板など主要な構造材、下地材は先月に続いて更に値上げとなった。
 プレカット工場などは受注を伸ばしているが、顧客への価格値上げ改定を急ぐ構えである。

 急激な価格上昇に対し1カ月以上前の見積りでは、採算が取れなくなるため、
 見積り期限を設定するなど営業方法を模索し始めた。
 
 
  2013年
   2 月

    安部内閣の補正予算が国会で可決され、公共事業を中心とした経済対策が即時実行される。
  為替市場は更に円安に展開し、株価も大幅に上昇するなど先月に続き期待感が増加してきた。

  先月に続いて輸入材主導の木材市場は、円安により木材の輸入価格上昇し更に値上げとなった。
  ガソリンなど石油製品の価格上昇は、物流、生産の各段階において生産コストを押し上げている。
  消費税値上げを見越した住宅建築需要は増加にしており、 実需に裏打され需要増により今後も
  木材市場価格は上昇傾向が見込まれる。

 北米材、北欧材、合板など主要な構造材、下地材は先月に続いて一斉に値上げとなった。
 プレカット工場などは先高観を見越し在庫調整から積極的な仕入れに転じてきた。

 
 2013年
   1 月

  安部総理の公約、金融緩和と公共事業を中心とした経済対策によるに期待感の高まりを請け、
  為替市場は円安に展開し、株価も大幅に上昇するなどデフレ脱却への道筋が見えてきたように見える。
  しかしながら、始まったばかりの安部政権の財政改革や経済対策によっては先行きの不透明な状況
  を払拭できない。依然として経済再生に向けた課題は多い。

  輸入材主導の木材市場は、円安により木材の輸入価格上昇をにらみ、一斉に値上げとなった。
  来年3月の消費税値上げを見越した住宅建築需要は増加にしており、為替によるコストアップに止まらず、
  実需に裏打ちされ需要増により今後も木材市場価格は上昇傾向が見込まれる。

 北米材、北欧材、合板など主要な構造材、下地材は在庫調整により品薄が続いていたため一斉に値上げ
  となった。短期間の価格乱高下は回避しなければならない。

 市況価格2013年1月分更新しました
 
 2012年
  12 月
 
 『近いうちに』という野田総理の解散決断による総選挙は想定を超えた自民、公明の圧勝となった。
 金融緩和と公共事業を中心とした経済対策による安部総理の公約に期待したい。

 製材品、輸入構造材、集成材、KD間柱、合板などの品目で輸入コスト上昇しているが、
 円高時点での契約分でもあり据え置くことも出来たが、来年以降は為替により価格は大きく変わりそう。
 KD間柱など北欧材一部の品目に品薄感があり今月は2000円の値上げ。
 ヒノキ、スギとも原木価格は上向いてきたが、製材品価格には反映されない綱引きが始まる

 市況価格2012年12月分更新しました
 
 2012年
  11 月
 
 製材品、輸入構造材、集成材、KD間柱、合板などの品目で輸入コスト上昇しているが、
 価格の値上げに踏み切れずメーカー、輸入業者は苦しい状況が続いている。
 KD間柱など一部の品目に品薄感があるが、現状は慎重な手当、荷動きで推移。

 国産スギ、ヒノキ丸太は、需要の比べ供給過多で下落に歯止めが掛からず、復興需要や
 公共建築の木造化を柱とした林業再生プラン等の施策が十分な効果を見ることなく
 補助金交付により間伐が進み素材、原木の供給が引き続いて多い。

 市況価格2012年11月分更新しました
 
 2012年
  10 月
 
 9月に引き続き、「近いうちの」解散、総選挙を前にして市場は至って冷静で静かな動向である。
 大手家電メーカーの大幅な赤字決算やエコカー減税効果の終焉により、経済全体を牽引する要因に
 乏しく、消費税の値上げを見越した一般個人の建築や不動産への消費は依然として慎重な動向である。

 国産材は素材、製材品、輸入構造材、集成材、合板などすべての品目で、コスト上昇しているが、
 価格の値上げに踏み切れずメーカーは苦しい状況が続いている。

 流通にも在庫は少なく、当用買いで推移。

 市況価格2012年10月分更新しました
 
 2012年
  9  月

 8月に自民、公明、民主の3党合意により、消費税値上げ法案を始め幾つかの重要法案が可決。
 それを請けて消費税値上げを見込む需要が喚起されるとの観測もありましたが、「近いうちの」解散、
 総選挙を前にして市場は至って冷静で静かな動向である。

 景気下支え策として実施された中小企業への返済猶予策の期限が迫り、特に建築関連では
 継続されないと苦しい経営に晒される企業が多い。

 国産材は素材、製材品とも出荷が少ないにもかかわらず需要の低迷でよわ含みで推移している
 
 輸入材、合板、集成材などは産地やメーカーは原油値上がりにより生産コストが上昇していることから、
 強気姿勢に出ているが、現状は実質的な値上げに踏み切れていない。

 流通にも在庫は少なく、当用買いで推移。

 市況価格2012年9月分更新しました
 
 2012年
  8  月
 
  ロンドンオリンピックも終わり、スポーツを通した国民的な関心事は消費税値上げと総選挙
 前の政局へと動いているようです。
 
 尖閣諸島や魚釣島を巡る領土問題に付きまとう反日感情は東アジアの全体の経済にも影響する
 領土問題と経済とは本来別次元の事柄であっても、中国や韓国の短絡的な愛国、反日感情は
 マスコミ報道を見る限り政治的な原動力となり、海外進出した日本企業の経済に影響する
 
 消費税値上げ法案が確定したことで、今後平成16年末までは住宅建築やリフォームなどで
 駆け込み需要が想定されている。
 北欧や北米材商社や問屋は需要動向を予測しながら、仕入れの手当てを進めている。
 円高が続き輸入産地価格は高止まりっており、慎重な分析が求められる。
 
  国産素材(原木)価格は入荷減により下げ止まり曲面であるが、 スギ、ヒノキとも横ばい。

 
 業界関連情報
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  市況価格2012年8月分更新しました
 
 2012年
  7  月

  梅雨明けと同時に全国的な猛暑になり、節電や省エネの関心が高まっている。
  プレカットの受注など少し増えて来つつあるが、円高ユーロ安が加速しており欧州メーカー
  の現地価格は上昇するとの観測が強く懸念されている。

  国産素材(原木)価格は下げ止まり曲面であるが、 柱のスギ仕様が増えており
  スギとヒノキの価格差がなくなりつつある。

  震災復興需要は関東以北中心に増えてきたものの、中部地域においては依然景況感が乏しい。

  木材や建築におけるサイズや樹種、部材など均一化が進み多様な業態の存続を排除してきた。
  その結果、製材業者や流通業者の廃業や転業が増えており、今後も増えることが予測される。


  市況価格2012年7月分更新しました
 
 2012年
  6  月

  6月梅雨入りとなり、荷動きは非常に悪い状況が続いている。

 気がかりなのはギリシャ、スペインなどEU経済圏の信用不安と円高、株安傾向が続く
 ことの不安要因は終息しそうになく、益々先行き不透明な状況。

 住宅建築市場は、再生可能エネルギー特に太陽光発電への需要が伸びているが、
 一部には不慣れな職人による屋根への設置工事に雨漏りなどクレームが多いとも聞かれる。

 ハウスメーカーやパワービルダーによる構造材や下地材に使用する偏った部材が増えて
 木の太さや節等の状態の活かした本来の製材技術が失われかねない現実に直面している。
 構造材から造作材まで様々な用途に原木を製材する、日本の木の文化と歴史が市場に合わなくなった。

  このままでは製材や流通で培われた木材産業の多種多様な素材を、適材適所に活かして来たノウハウ
 が根幹から消滅していくことに懸念を感じる。


  市況価格2012年6月分更新しました
 
  2012年
  5  月
 
 エコカー減税を追い風に自動車関連産業は収益を確保し、増産を続けている。
 3月期決算では、液晶テレビや携帯端末分野で赤字を強いられたが、全体として経済は
 上向いて来たと判断される。電力買い取り制度始動により太陽光パネルなど再生エネル
 ギー関連機器分野においても今年は大きな需要拡大が見込まれている。

 気がかりなのはEU経済圏の信用不安と円高、株安傾向が続くことか?

 住宅建築市場は、耐震化構造、高気密、高断熱化を実現するための行きすぎた部材化
 が進み、これまでの経験則として使用された在来工法による素材の需要が消滅しつつある。
 構造材は無垢の柱が激減し集成材の需要が伸びている。

 木の太さや節等の状態の活かした本来の製材技術が失われかねない現実に直面している。
 構造材から造作材まで様々な用途に原木を製材する、日本の木の文化と歴史が市場に合わなくなった。

 3月、4月に比べ少し需要が出てきた物の、需給バランスが悪く木材市況は引き続き悪い。
 今月の価格評定では、行き過ぎた需要変化に合わせて、無垢の柱や造作材など役物を大幅に下げました


  市況価格2012年5月分更新しました
 
  2012年
  4  月

 エコカー減税や電力買い取り価格が示され個人や企業による発電設備投資
 が進むと思われ、個人消費や内需に勢いがみられるが、建築や木材市場は非常に悪い。


 国産材、桧原木は昨年末より安価が続いている。原木価格は5年程前は桧は杉の3倍
 だったが、現在では、1.5倍程度まで安くなっています。桧材の高いイメージを変える
 チャンスでも有ります。
 需要が集成材に移ったために、国産材、無垢材の出番が少なくなっています。
 2020年の木材自給率50%に向けて使ってもらう努力が必要になっています。

 針葉樹合板はメーカー在庫が増えて、各メーカーとも売りたい状況になっている。
 各メーカー需要が出るまで辛抱できるかが市況の分かれ目となっている。

 北欧材は、現地の減産により、現地価格が上昇に転じたところへ、円高が止まり円安へと
 動き出したので、仕入コストはダブルで値上り、安値も一掃されるのではないかと見られる。
 しかし、現状では国内の集成材柱の価格は低迷している。

 アメリカの住宅着工数字も少しずつ回復している。年率換算で、69万戸まで回復している。
 ピークの200万戸には程遠いが徐々に回復している。

   市況価格2012年4月分更新しました

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